レポート

家畜ふん尿由来のバイオガスをメタノール(CH3OH)とギ酸(HCOOH)に変換する新技術!

本コラムでは、以前に北九州市立大学 天野 准教授らの研究グループがメタンからエタンと水素に変換するプロセスを実証したことを紹介しました。 今回、同じようなメタンからの物質変換技術として、大阪大学の大久保 敬教授らの研究グループが、バイオガスからメタノールとギ酸を常温・常圧で変換する技術実証を世界で初めて成功しました。 家畜の糞尿からメタノール生成 阪大と北海道・興部町 乳牛などの家畜の糞尿(ふんにょう)が発酵する際にできるバイオガスから、燃料や樹脂などの原料となるメタノールを生成することに成功したと、北海道興部町と大阪大先導的学際研究機構の大久保敬教授(光化学)が16日までに発表した。大久保教授によると、糞尿由来でメタノールを製造したのは世界初といい、畜産業の新たな収益源として期待される。発表によると、大久保教授らはバイオガスに二酸化塩素を混ぜて光を当て、メタノールとギ酸を生成したという。

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何ごとにも始まりがあります。バイオガス発電のスタートは原料〜バイオマスからです。木材チップなどを直接燃やす、バイオマス発電の場合は間伐材や廃材など原形を留めたものも多いです。バイオガス発電の場合は各種の材料に手を加えて原料にし、そこからメタンを取り出してエネルギーに変換します。単一の材料を原料にする場合もありますが、多くはいくつもの素材を原料にして効率的にメタンの抽出を試みます。当然それらの素材の特性に左右されてバイオガス発電の効率も変化しますので、見極めがとても大切です。料理の場合もそうですが、材料や素材の特性を活かし、それにあった調理法が美味しく効率的に料理を作ることができます。
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